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2025/07/19

圏央道「久喜東インター」計画はもう無理みたいですね。

—地元の未来と私たちの役割—

こんにちは、久喜市で不動産業を営む鈴木です。
今回は、私たち地元不動産業者としても大きな期待を寄せていた
「久喜東インター計画」が事実上白紙化された件について、
感じたことを綴ります。


久喜東インター構想とは?

圏央道の久喜白岡JCTと五霞ICの間に、
新たに「久喜東インター(スマートIC)」を設置する計画がありました。

発起人は梅田市長で、2024年3月に設置促進協議会が立ち上がり、
周辺の幸手市・宮代町・杉戸町も参加。

物流効率の向上、災害時の救援ルート、企業誘致など、
多くの期待がかかっていました。

不動産業者の私から見ても、実現すれば
・地価の上昇
・工業団地・倉庫の開発
・新築住宅の需要増
・地元経済活性化
といったプラス効果が見込まれ、地域の価値を高める大きなチャンスになるはずでした。


それでも「白紙化」せざるを得なかった理由

しかし現実は厳しく、以下の理由で計画は頓挫しました。

① 国の制度要件に合わなかった

スマートIC制度では、事業費の上限は約40億円とされますが、
久喜東の場合は試算で66億円。

さらに「地域活性化IC」としても、圏央道自体が制度の対象外で、
国の要件に合いませんでした。

② 市の財政負担が重すぎた

制度に頼らずに進めると、市の負担が20〜30億円に跳ね上がる見込みでした。
現実的に、地元財政でそこまで背負うのは無理があります。

③ 制度改正の見込みが薄い

「国が特別に制度を見直してくれるのでは」との期待もありましたが、
現状その見込みは薄いというのが市の公式見解です。


地元の声

では、地元住民はどう感じていたのか。
具体的なアンケート結果などは公表されていませんが、
以下のような反応が見られました。

📈 期待する声

・物流の効率化や経済活性化に期待
・災害時の避難・救援ルート強化
・企業や工場が増えることで雇用創出

🌳 懸念する声

・騒音や交通量増加への不安
・農地が減ることへの抵抗
・地元の景観やコミュニティへの影響

特に、東町集会所など公共施設の扱いについては、
住民との話し合いの末に「分室として残す」という合意が形成されるなど、
慎重に進めていたようです。


不動産業者として考える「もし実現していたら」

もし久喜東インターができていたら、この街の不動産マーケットは確実に変わっていたでしょう。
圏央道に近い東部地域は工業用地・住宅用地としての価値が高まり、
遊休地の活用が一気に進んだはずです。

地価の上昇、固定資産税の増収、開発需要の増加…。
私たち不動産業者にとっても、久喜市全体にとっても、
大きなチャンスだったのは間違いありません。


それでも諦めない

残念ながら、現段階では「ほぼ不可能」というのが現実です。
しかし、地元自治体が諦めずに要望書を出し続け、
制度改正や新しい枠組みができれば、可能性はゼロではありません。


最後に

インフラ整備は、私たちの暮らしを支える「血管」のようなものです。
そして、街の価値を高めるのも、守るのも、そこに住む私たちの意志と努力です。

不動産業者として、地元の土地や建物を預かる立場から言えば、

「久喜市の未来のために、次の一手を考えるべき時期に来ている」

そう感じています。

今回の白紙化を単なる失敗で終わらせず、次につなげるための議論と準備を、
地元の皆さんと一緒に進めていきたいと思います。


地元の皆さまのご意見やご質問もお待ちしています。
これからも、この街の価値を守り、育てていけるよう、尽力してまいります。

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