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2026/02/13

「1億円超え」の熱狂に隠された真実。マンション高騰の裏側と、私たちが忘れてはいけない「土地」の重み。

 最近、ニュースを見れば「東京のマンションが1億を超えた」「家賃もどんどん上がっている」

なんて話ばかり。そんな景気のいい話を聞くと、大家さん仲間から「久喜の家賃も、もっと強気

でいけるんじゃない?」なんて相談を受けることもあります。

 でも、30年この街で不動産を見続けてきた私からすると、今の数字はどこか「無理をしている

な」という危うさを感じるんです。今日は、メディアが教えてくれない「高騰のウラ側」と、私た

ちが大切にすべき不動産の本質について、本音でお話しします。

 

1. 「上がっている」は本当か? データが語る意外な事実

 まず、皆さんに知ってほしい驚きのデータがあります。 新聞では「マンション最高値!」と騒

いでいますが、実は「実際に取引された価格(成約単価)」を見ると、東京ですらここ1年以上、

ほぼ横ばいなんです。

 「売りたい値段(希望価格)」はどんどん上がっていますが、「買える値段(成約価格)」はすでに

天井。つまり、普通の人の給料ではもうこれ以上は出せないという、限界点に達しているんです。

 これって、バブルの終わり際によく似ています。売り手だけが強気で、買い手がついてこられない。

そんな状態で家賃だけを上げようとするのは、まさに「出口のない勝負」を仕掛けるようなものです。

 

2. 東京の家賃は「苦し紛れ」の上昇?

 「でも東京の家賃は上がってるだろ?」という声も聞こえてきそうですが、これにも切ない理由があ

ります。

 今の東京のマンションは高くなりすぎて、普通の共働き夫婦では逆立ちしても家を買えなくなってい

ます。家を買うのを諦めた人たちが、「仕方なく」高い家賃を払って賃貸に住み続けている。つまり、

景気がいいから上がっているというより、「家を買えないから、賃貸の家賃が高くても借りるしかない」

という、歪んだ状況なんです。

 実際、東京の大家さんの「希望」と、借りる人の「限界」には、月々6万円以上の大きな開きがある

という調査結果も出ています。都心ですら、この無理な値上げのせいで「決まらない空室」がジワジワ

増え始めているのが現実です。

 

3. 「空中の権利」と「本物の土地」

 私が今のマンションブームを見ていて一番気になるのは、「土地の重み」が忘れられていること。マン

ションは、いわば「空中の権利」を細かく分けたものです。建物はいつか必ず古くなりますが、土地は

腐ることも消えることもありません。今の価格高騰は、土地の価値というより「建築費の高さ」「ま

た上がるだろう」という期待で膨らんでいるだけ。

 土地を持たないマンション投資は、私から見れば不動産投資というより、昔のゴルフ会員権の転売に

近い「ギャンブル(投機)」に見えてしまいます。

 

4. 久喜の街で、地に足をつけて

 さて、私たちの久喜はどうでしょう。 東京のようなマネーゲームの場所ではありません。ここで暮ら

すのは、一生懸命働いて、家族と静かに暮らしている方々です。

 入居者さんの給料が急に増えない中で、東京のニュースだけを見て家賃を上げたらどうなるか。答え

は簡単、他へ引っ越して「空室」になるだけです。

 私たち地元の不動産屋や地主が守るべきは、一時的な東京のブームではなく、この土地の「相場」と、

入居者さんとの「信頼関係」です。

 

最後に:私のおせっかいなアドバイス

 私は、大家さんの大切な資産を長く守るのが仕事です。 だから、たとえ大家さんから「家賃を上げたい」

と言われても、それが空室の原因になると判断したら、心を鬼にして「今はやめておきましょう」とアドバ

イスさせていただきます。

 「東京がこうだから」ではなく、「この部屋に住む人が、笑顔で家賃を払ってくれるか」を一番に考える。

それが、30年この街で生きてきた私の想いです。

 ブームはいつか去りますが、土地と信頼は一生ものです。これからも、地に足のついた経営を、一緒に

続けていきましょう。

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